アントレプレナーシップ×AI人材育成ワークショップを開催

 豊田高専 情報工学科では4年生で開講している情報工学ゼミⅡにおいて,アントレプレナーシップ×AI人材育成ワークショップを開催しました.
 これは本校が取り組んでいる「アントレプレナーシップ/スタートアップ教育環境整備事業」の一環で,NTTコミュニケーションズ株式会社,株式会社ドコモビジネスソリューションズと共同で開催し,さらに講師陣として羽野仁彦氏(OMELETTE株式会社),久住安里氏(同),末次達弘氏(ミラッソ),友貞ファラ洋輔氏(合同会社Happy Marketing)を招き実施しました.
 8回にわたる講義では,最初にアントレプレナーシップ(起業家精神)とはなにかを学び,社会課題を見つけ,AIを活用することでワクワクする未来を創造できる人材を目指すことを目標に講義を進めることを確認しました.
 次にAIに関して学びます.これまで独学で勉強してきた学生も多くいましたが,最初から学び直すことで理解を深めました.そしてグループに分かれて,AIの演習を行います.今回はビジネスに活用するということで,画像認識を取り上げました.まずはアノテーションからです.学習済みモデルを生成するためには,データセットを用意する必要があります.AIには多くのデータが必要であることを再認識しました.そして今回の事業で購入した最新のAIサーバを用いて学習させ,その結果を確認し,利用方法について学びました.
 最後は,AIを活用したビジネスをグループで企画します.社会課題を調べ,AIを使ってどの様に解決するかを検討し,新しいビジネスを創造します.
 そして最終発表であるピッチ大会に向けての準備を行います.ここでどのようにして人を惹きつけるプレゼンテーションを行うかということなどについて学びました.
 ピッチ大会では,講師陣が架空のビジネス家として審査員を務め,本物さながらに実施しました.審査の結果,プロダクト賞,プロモーション賞,そして最優秀賞が発表され,すべての講義を終えました.
 今回の講義はこれまで高専で行ってきた内容とは異なるもので,新鮮味があったと思います.そして将来新しいビジネスが,学生たちの中から発信されるかもしれません.

本カリキュラムの目的について学びます.

ワークショップでは,グループで討議します.講師陣が適宜アドバイスをしてくれました.

ピッチ大会では,各グループが熱い発表を行いました.